用語インデックス
ここでは、用語インデックスに関する債券・投資用語を説明しています。
イスラム債
イスラム債とは、スクークとも呼ばれる債券の一種です。イスラム法では「利子」をとることが禁止されているため、一般的な債券のお金を貸して利息(クーポン)を受け取るということができません。そのため、利子以外の形でイスラム法にのっとり収益を投資家に分配するスキームを構築した債券を「イスラム債(スクーク)」と呼びます。
ユーロ市場
ユーロ市場とは、取引される通貨の発行国以外で取引が行われている市場のことを指します。これはEU(欧州連合)と関係なくどの国で取引される場合もユーロ市場と呼ばれます。(例えば米ドルベースの債券を香港市場で発行する場合、香港市場はユーロ市場と呼ばれます)
リスクプレミアム
リスクプレミアムとは、リスクを負うことによる超過的な収益(支払い)の事を指します。リスクが高い投資の場合、リスクが小さい投資と比べて、より高いリターンが期待できなければ誰も投資をしません。その、リスクの違いによる超過収益(費用)のことをリスクプレミアムと呼びます。
ベーシスポイント
ベーシスポイントとは1%の100分の1のことを指します。つまり0.01%のことです。各国の中央銀行が出す政策金利(目標)などを説明するときに、前回よりも20ベーシスポイント引き上げて~~というように用いられます。要するに、1ベーシスポイント=0.01%ということです。
トレジャリー
トレジャリーとは、アメリカの国債のことを指します。正確には米国財務省証券と呼ばれる有価証券の事を指します。トレジャリービル・トレジャリーノート・トレジャリーボンドという3種類の名前があり、それぞれで性質が違います。
デュレーション
デュレーションとは、債券に投資をすることにより利息および元本を受け取ることができるまでの期間を加重平均したものを指します。債券投資の平均回収期間という意味と金利が一定割合で変動した場合の債券価格の変化度合いを示す感応度としての意味も持ちます。
デフォルト
デフォルトとは債務不履行という意味で、債権投資の場においては債務者(債券の発行体)が利息の支払いの遅延・不履行、元本償還の遅延・不履行があることを指します。元本が償還できない場合だけでなく、利息が払えない場合、支払いが遅延した場合もデフォルトとみなされます。
債務不履行
債務不履行(さいむふりこう)とは、約束していた債務を債務者が全うしないこと。債権者側から見れば、得られる予定であった金利の支払いや元本の償還などが受けられないことを指します。デフォルトとも呼ばれます。
コマーシャルペーパー
コマーシャルペーパー(CP)とは、企業が短期の資金調達を行う際に発行されう短期の約束手形のことを指します。名前を略してCP(シーピー)と呼ばれることの方が多いです。無担保割引方式(金利分を額面から割り引く方式)で発行される手形です。
コール市場
コール市場とは、金融機関同士における短期資金の貸し借りを行っている市場のことです。極めて短期間の資金の貸し借りが行われている場です。日本銀行(日銀)が政策金利としている誘導目標はこのコール市場における「無担保コール翌日物」と呼ばれる取引における金利水準となっています。
クレジットデリバティブ
クレジットデリバティブとは、債券投資における債券発行体の信用リスクだけを抜き出した金融派生商品(デリバティブ)の一種です。債権投資等における信用リスクを回避するために開発された金融商品ですが、近年では、投機的な目的でクレジットデリバティブの売買が行われることも多いです。
利回り
利回りとは、投資した元本に対する収益を年率に換算したものとなります。債券投資の場合、取得価額98円の債券のクーポンレート(表面金利)が3%の場合、得られる金利は3円です。取得価額は98円ですので、3÷98=3.06%というように計算します。
クーポンレート
クーポンレートとは、表面金利とも呼ばれるもので、債券において定められている表面上の金利のことを指します。額面に対して何%のクーポン(利息)が支払われるかを記載したもので、例えば4%と記載されいてる場合は、額面100円に対して4円の利息が支払われることになります。
イールドレシオ
イールドレシオとは、株価の割高・割安を判断する指標の一つです。長期金利(一般には10年長期国債の利回り)と株価水準を比較したものです。計算は長期金利を株式益利回りで除すことにより計算sるうことができます。イールドレシオが小さくなるほど、株価の割安感があるといえます。
イールドスプレッド
イールドスプレッドとは、債券金利(長期金利)を使い株価の割高・割安感を計測するための指標の一つです。一般的に長期金利は日本国債10年債利回りが採用されることが多く、イールドスプレッドは長期金利から1株あたりの利益を株価で除したものを引くことにより求められます。
ワラント
ワラントとは新株予約権(証券)とも呼ばれ、ワラント発行会社の株式を一定の行使価格(株価)で一定の範囲内において取得することができる権利を持っている有価証券のことを指します。投資家がワラントを行使する場合は、それにあう資金を拠出する必要があります。
リパッケージ債
リパッケージ債とは、特別目的会社(SPC)を利用し、既に発行されている有価証券等を担保にした上で、その有価証券からのキャッシュフローを組み替えて組成した債券のことを指します。ユーロ市場では広く見られる手法の一つです。
MTNプログラム
MTNプログラム(エムティーエヌプログラム)とは、ミディアムタームノート(MTN)と呼ばれる債券を発行する際の発行規定のことを指します。MTNプログラムは債券の発行体が証券会社とMTN契約を交わすことで、MTN発行限度枠の範囲内で債券を随時発行できるようになっているプログラムのことを指します。
満期償還
満期償還(まんきしょうかん)とは、債券の残存期間が0となり、最後のクーポン支払いと額面金額の償還が行われることを指します。途中償還されなかった債券は全て満期償還されることになります。(デフォルトが無い限り)
変動利付債
変動利付債(へんどうりつきさい)とは、債券におけるクーポンの支払いレート(利率)が市場のにより変動する債券のことを指します。海外ではフローターと呼ばれることもあります。なお、変動利付債の場合、債券によりどのような条件で利率が変動するのかは異なります。
確定利付債
確定利付債(かくていりつきさい)とは、債券により支払われる利息の金額が固定されている債券のことを指します。一般的に特別な記述が無い限り債券は原則としてこの確定利付債となっています。投資家は満期まで毎回決まった金額のクーポン(利息)を受け取ることができます。
フローター
フローターとは、債券における利息(クーポン)の決まり方の種類で、債券利率(表面金利)が固定されておらず市場動向により変化する債券を指します。詳しくは「変動利付債」の項目をご参照ください。対義語は確定利付債。
物価連動国債
物価連動国債(ぶっかれんどうこくさい)とは、日本で販売されている国債の一種です。平成16年に初めて起債された国債で、元本が全国消費者物価指数(CPI)に連動して増減し、金利(クーポン)も利倍来示の想定元本に応じて支払われる国債です。
ハイイールド債
ハイイールド債とはジャンク債、ジャンクボンド、投資不適格債とも呼ばれる債券のこと。債券を信用格付において分類した場合の種類で、一般には信用格付BB格以下の格付が付されている団体が発行している債券を指します。
日経リンク債
日経リンク債(にっけいりんくさい)とは、仕組債の一種です。株式デリバティブを活用しており、債券としての性質と株式としての性質を併せ持つ債券になります。投資家は高い利息収入を得ることができるかわりに、通常の債券リスクに加え株価下落のリスクを背負うことになります。
日経平均ノックイン債
日経平均ノックイン債(にっけいへいきんのっくいんさい)とは仕組債の一種です。株式デリバティブを活用した債券で、特別な条件として日経平均株価がある一定の価格(ノックイン価格)にならない限り、その債券は現金で額面償還されます。
転換価格
転換価格(てんかんかかく)とは、CB(転換社債)を株式に転換する際に、株式1株をCBの額面いくら分と交換することができるのかを示す価格のことを指します。なお、転換価格を株価が上回っている場合、転換価格で株式に転換して売却することで利益をえることができます。
デュアルカレンシー債
デュアルカレンシー債とは、二つ以上の通貨の性質を持つ債券のことを指します。例えば、払い込み(投資)は円ですが、償還や利子の支払いがドルといったような債券などのことをデュアル(二つの)カレンシー(通貨)債券と呼びます。
直接利回り
直接利回り(ちょくせつりまわり)とは、債券の利回りを計算する上での方法の一つ。将来的な償還による差益や差損を考えることなく、1年間に得られたクーポン収入(利息)のみで計算した利回りになります。そのため、実質上の利回りとは差異が生じることがあります。
ゼロクーポン債
ゼロクーポン債とは、その名前の通りクーポンがゼロ、つまり利払いが行われない債券という意味です。割引債とも呼ばれます。利払いが無い代わりに債券が発行される際、額面金額よりも安い価格で購入することができるのが、特徴で満期時の償還差益を得ることができます。
政府保証債
政府保証債(せいふほしょうさい)とは、その名前の通り債券の償還や利払いを政府が保証している債券の事を指します。政府以外の第三者が発行する債券でも政府保証が付くことで政府保証債と呼ばれます。同時に、安全性も日本国国債と同程度の信用度となります。
政府短期証券
政府短期証券(せいふたんきしょうけん)とは、日本国政府が発行する債券の一種。満期までの期間が60日間とごく短期の債券で、発行の形式は割引債(ゼロクーポン債)となっています。国の一般会計や種々の特別会計の一時的な資金不足を補うための債券です。
ストリップス債
ストリップス債とは、利付債における元本部分と利札(クーポン)部分が分離されており、それぞれがゼロクーポン割引債として販売される債券のことを指します。一つの債券を元本とクーポンに分離してそれぞれを割引債にすることで二つの債券となります。
所有期間利回り
所有期間利回り(しょゆうきかんりまわり)とは、債券に投資をした投資家がその取得から売却までの期間におけるクーポン収入と債券の売却益(損)までを含めた損益を所有期間によって按分した債権投資における利回り計算方法の一つです。
償還差益(差損)
償還差益(差損)とは、債券の取得価額(購入した金額)と償還価格(債券の額面金額)に差がある場合に発生する利益または損失のことを指します。オーバーパー(額面以上の価格)で取得した場合は償還差損が生じ、アンダーパー(額面以下の価格)で取得していた場合は償還差益を得ることになります。
残存期間(残存年数)
残存期間(残存年数)とは、債券投資における償還(満期)までの期間のことを指します。例えば、満期が10年の債券で発行から3年が経過していた場合は、残存期間(残存年数)7年ということになります。一般的には年を単位とするので、残存年数と呼ばれることの方が多い。
サムライ債
サムライ債とは、債券を一般化した際の俗称の一つ。日本の非居住者(外国の機関)により、日本国内で発行された円建てで募集が行われる債券の事を指します。なお、サムライ債といっても、利払いや償還などの方法により順デュアル債、リバースデュアル債などの種類があります。
最終利回り
最終利回り(さいしゅうりまわり)とは、債券を購入した場合に期待できる利回りを債券の償還による差益(差損)まで加えて投資元本に対する収益を年率計算したものを指します。1年あたりのインカムゲインと、償還による差益(または差損)を残存期間で割り、それを購入価額(取得価額)で割ることで計算できます。
債券単価
債券単価(さいけんたんか)とは、流通市場(二次市場)における債券価格の示され方を指します。日本の場合は額面である100円に対して、現在の取引価格が何円か?で示されることが多くなっています。対して外国の場合は、パーセント表示で示されるのが一般的です。
経過利子(経過利息)
経過利子(経過利息)とは、一定期間ごとにクーポンが支払われる利付債の売買が行われる際、受渡日と前回の利払い日までの日数(経過日数)に応じて、日割り計算された利息(利子)相当分を債券の買い手が売り手に対して支払う利息のことを指します。
グローバルボンド
グローバルボンドとは、2つ以上の主要な債券市場において同時に発行・販売される債券のことを指します。通常は米国・欧州・アジアにおける主要マーケット2つ以上で発行される場合を指し、信用格付が投資適格以上の発行体により発行されます。
クレジットリンク債
クレジットリンク債とは、仕組債の一種で、クレジットスワップを証券化することで発行される証券化債券で、クレジットリンク債に投資をする投資家は高い利息収入をえる代わりに発行体と参照クレジットの両方のリスクを背負うことになります。
繰上償還
繰上償還(くりあげしょうかん)とは、債券の発行体が発行から一定期間が経過したあと、発行者側のん任意により一部または全部の債券を償還することを繰上償還と呼びます。発行している全ての債券を繰り上げ償還しない場合は、抽選により決められます。
クーポン
クーポンとは利札のこと。クーポンは利息を支払うための札で、通常は債券に付随指定印刷されており、利払い日となっている一定期間ごとに一枚ずつクーポンを切り離して利払いをおこないます。現在はほとんどの債券は電子化されており、クーポン自体が見られることはありませんが、今でもその名残で言葉としては使われています。
CATボンド
CATボンド(きゃっとぼんど)とは、自然災害とリンクさせた債券の一種です。一般の債券よりも高い利率での利息を受け取ることができる代わりに、自然災害などが生じた場合には、投資家に対する利息の支払いや償還元本が減少する特約が付帯した債券です。
既発債
既発債(きはつさい)とは、名前の通り既に発行されている債券のことを指します。対義語は新発債。発効日を過ぎた債券はすべて既発債と呼ばれます。なお、既発債の償還日(満期日)までの期間のことを残存年数(残存期間)と呼びます。
起債
起債(きさい)とは債券を起こすこと、つまり新しく債券を発行することを指します。債券を発行する場合、通常債券の発行体は証券会社などのブローカーを通じて債券を発行することにあります。
額面
額面(がくめん)とは、債券が償還される際の基準となる価格のこと。日本で発行されている債券の全ては額面100円として発行されます。額面が100円ということは、満期時には100円で償還(返金)されるという意味です。
額面割れ
額面割れ(がくめんわれ)とは、債券投資による相場用語の一つ。債券の取引価格(債券価格)がアンダーパーの状態になること、つまり債券価格が発行価格をしたまわることを指します。
買入消却
買入消却(かいいれしょうきゃく)とは、債券を発行している発行体が、流通市場を通じて自社の債券を買い取ることにより債券を償却する方法。債券価格がアンダーパーの場合は有利となり、逆にオーバーパーの場合は不利になります。
応募者利回り
応募者利回り(おうぼしゃりまわり)とは債券投資における利回り計算の一つです。新規に発行される債券を購入して、償還日(満期)まで保有し続けた場合に入ってくる利息の合計と償還差損益の合計値が、当初の元本に対して年率何%になるのかを計算するものとなります。
縁故債
縁故債(えんこさい)とは、債券の発行団体と縁故関係にある特定の者が引き受けている債券のことを指します。株式で言えば第三者割当増資のようなもの。地方自治体のほか、銀行・保険会社・共済組合などが発行しています。
一般担保付社債
一般担保付社債(いっぱんたんぽつきしゃさい)とは、債券の一種で債券の所有者に対して、万が一の際の弁済権が優先的に与えられ手いる債券のことをさします。通常の社債は無担保となっていますが、一般担保付社債の場合、会社が倒産した場合なども一定の保護が受けられる可能性があります。
パー
パーとは、債券価格が額面と同じ金額にある状態を指します。債券は通常額面発行(100円)されます。そしてその後は市場動向により取引される債券価格は変動します。「パー」とは現在の債券価格が額面と同じ100円である状態を指します。
アモチゼーション
アモチゼーションとは債券取得価格と償還時の損益を会計上按分する手法のことを指します。債券を額面価格よりも高い金額で取得した場合、債券の償還時には額面と取得価額との差額相当の損失が発生することになります。この損失を債券の保有期間で按分する方法がアモチゼーションと呼ばれます。
アキュムレーション
アキュムレーションとは、債券における償還差益の利益計算方法の一つです。債券は途中額面よりも安い金額で取得した場合、償還時に償還差益(額面と取得価額の差額)を受け取ることになります。その利益を債券の所有機関に按分することをアキュムレーションと呼びます。
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