社債の善し悪しを評価する方法
債券投資をする上で「この債券に投資をしても大丈夫か?」という判断はどうやってすればよいのでしょうか?特に社債の場合、発行体がデフォルト(債務不履行)を起こした場合には大きな損失を被るリスクもあります。社債を分析する場合には「発行体の信用格付け」「満期までの期間」「利率」という3つが重要な要素となります。
何はともあれ信用格付け
まず、社債を評価するときに行いたいのは信用格付けのチェックです。
要するにその会社の債務(借金)の返済能力は十分なのかを調べるということです。意外と名前がしれている有名な会社でも意外と格付けは低かったりするものです。
たとえば、ソフトバンクなどは大企業として有名で株価も高い水準をつけていますが、多額の買収などで借入金が膨らんでおり、信用格付けはS&P「BB+」、ムーディーズ「Ba1」となっています。
「債券投資と信用格付」を見ていただければわかりますが、この格付けの評価は下記の通りです。
Ba |
BB |
債務履行に当面問題はないが、将来確実とはいえない。 |
ちなみに、一般的な水準では「投資不適格」のジャンク債に分類されることになります。
ちなみに格付けにおいて欲出てくる「JCR(日本格付研究所)」の格付けは実際のところ「甘い」と思います。
満期までの期間
これも大切です。基本的に債券というものは満期まで持つことが前提となります、途中で売却もできますが、証券会社などに抜かれる手数料などを考えるとお得ではありません。
そして「満期の長さ」は「リスクの大きさ」にも影響を与えます。たとえば、BBB格の社債(投資適格)であったとしても10年満期であれば、ちょっと不安になってきます。10年後の先なんてやっぱり不透明ですから、逆にBB格(投資不適格)であったとしても満期が3カ月とか6カ月とかの短期であれば利率次第にはなりますが、投資する価値はあると思います。
利率
利率は、債券投資におけるリターンの源泉です。
当然、利率が高い債券(社債)の方が価値が高いと言えるでしょう。
一般的には「リスクが高く(格付けが低く)」「満期までの期間が長い」ほど利率は高くなります。ただし、発行企業の方針やその時々の起債状況などによっても大きく変わります。
社債の取り扱いが多い証券会社に口座を作っておき、随時発行される社債の情報などを見ていれば「これはいい」と思えるような条件の社債に出会えるはずです。
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同社債については「SBI債の特徴や購入方法、最新金利情報」のページをご覧くださいませ。
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