債券の売買のやり方
債券の売買する方法というのは「証券会社で新規に発行される債券を購入する」というのが基本です。一応二次市場(既に発行された債券を売買する)というものもありますが、不透明な点も多いため個人にはあまりお勧めできません。ここでは、発行市場・流通市場を含めて、債券という金融商品がどのようにして売買されているのかを分かりやすく具体例を挙げながら説明していきます。
債券はどのようにして売買されているか?
債券は大きく「発行市場」と「流通市場」で取引されていると以前説明しました(債券の発行市場と流通市場)。債券というものは、発行市場においてまず最初に取引されます。発行市場で債券を購入するには、証券会社などの店頭やホームページで、最新の情報が公表されていますので、そちらを参考にすると良いでしょう。
そして、購入した債券を売るときや、既に発行されている債券を購入する場合は「流通市場(二次市場)」で売買をします。(参考:債券の発行市場と流通市場)
債券の特徴として、債券は株式と違い発行された時期によってそれぞれの満期までの期間や表面金利(クーポン)などが異なりますので、別々の証券して取り引きされます。そのため、流通市場で非常に沢山の数の債券が存在していることになります。
また、債券の売買は転換社債など一部を除き、原則として店頭取引がされています。店頭取引とは、証券会社と投資家が店頭で取引することで、株式のように証券取引所を介するのではなく、一対一で取引をします。
発行市場はみんなが同じ条件で買える
証券会社のホームページなどで、随時新しい社債や国債、地方債などの発行情報が発表されます。これらは新発債券と言って新しく発行される債券です。
個人で売買が可能な債券としては、国債(個人向け国債を含む)、や社債などは個人投資家でも購入できるような単位で販売されています。また、外国債券(外貨建て債券)などはネット証券などでも個人投資家向けに積極的に販売されていますので、そうした債券も利用可能です。
また、注意したい点として最近では「仕組み債」と呼ばれる債券も発行されているということです。リスク喚起はされていますが、分かりにくいものも多いです。利率などが高いので魅力的に見えますが、リスクが理解できないのであれば投資は見送るべきでしょう。
ポイントは「みんな同じ条件」ということです。もちろん、発行される債券によって条件は違いますので「社債の善し悪しを評価する方法」などを参考に、リスク・期間・条件などを加味して選ぶようにしましょう。
やはり「SBI債」のように人気の債券はすぐに売り切れますし、人気が無ければ売れ残るものもあります。良い債券を見極める目が必要です。
流通市場(二次市場)は意外と不透明
正直言って、プロ向けです。
個人投資家が手を出すべきではありません。
非常にたくさんの社債が存在する以上、その価格が適正かどうかを計算するのは手間ですし、難しいです。売買は証券会社の「言い値」でしか行えないため、それが有利か不利かを判断できない個人投資家は流通市場(二次市場)での債券投資は控えるべきです。
大口の投資家に対して債券を販売する証券マンもいますが、いい手数料稼ぎになっているような面もあります。
「債券は途中売却を考えない」でも説明しますが、よほどのことが無い限りは個人投資家が債券の流通市場で取引をするというのは控えた方がよいでしょう。
債券投資家におすすめのネット証券
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