二重通貨建て債
二重通貨建て債(にじゅうつうかだてさい)とは、為替に関するデリバティブが付与されている債券です。大きくデュアルカレンシー債、リバースデュアルカレンシー債に分類されます。必ずしもデリバティブが組み込まれた仕組み債というわけではありませんが、非デュアルカレンシー債が、条件によって二重通貨建て債となるような仕組み債も存在します。
二重通貨建て債と仕組み債
まず、二重通貨建て債とはどういったものなのでしょうか?これは「デュアルカレンシー債とは」の項目でも説明していますが、預け入れ時は円で利息も円で支払われますが、最終的な元本の償還が外貨で行われるなどという債券です。また、リバースデュアルカレンシー債とは発行、償還は円で行われますが、利払いが外貨という債券です。
これ自体はデリバティブでもなんでもないため仕組み債ではありませんが、非デュアルカレンシー債がある特定の条件を満たす事でデュアルカレンシー債となるような仕組み債が存在します。
例えば、「100万円の払い込みで満期時の為替レートが基準レート(1ドル90円)以下であった場合には、払い込み時の為替レート(1ドル100円)でのデュアルカレンシー債となる。その代わりに普通の債券よりも金利が高い債券」といったものです。
どういうことかというと、上記の債券の場合、為替レートが90円より大きい場合には、利子・元本ともに円で払い戻されます。一方で為替レートが1ドル90円以下になって満期を迎えた場合、この債券はデュアルカレンシー債として、米ドルで償還されます。
この場合為替レートは1ドル100円の当時のレートでとなりますので、1万ドルが払い戻されます。しかし、満期時の為替レートは90円以下ですので、最低でも10万円以上の為替差損が生じることになってしまうのです。
似た仕組みの仕組預金として住信SBIネット銀行の「仕組預金(コイントス)」などがあります。こちらもほぼ同じ仕組みの定期預金版です。こうした預金は「仕組預金(しくみよきん)」と呼ばれます。
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